1週間以上マットに潜ったままで死んでしまったのではと心配していたカブトムシたちがマットから出て来ました!そして、あっという間のお別れでした。
一昨日の朝、水やりをしようと飼育ケースのフタを開けるとカブトムシが1匹マットの上でひっくり返っていました。全く動かないので「ひー!カブちゃんが死んでるーーーー!」と叫んだのですが、よく見ると目をキョロっと動かしたのでひっくり返してバナナを置いて置きました。バナナはカブトムシの大好物だそうです。
翌日にもう1匹もマットから出てきました。こちらも中途半端にマットから出ている状態で全く動かないので死んでるかと思ってしまいました‥
無事に立派なカブトムシに成長したカブちゃんたちを見て春夏生さんは大興奮でした。「まだ全然動かないし、公園に放してあげるのは来週末くらいかな?」なんて話を私と夏生さんでしていました。
その日の深夜、飼育ケースから「ブーン!ブーン!」という音が聞こえてきました。さっきまでほとんど動かなかったのにもう飛んでいることに驚き、今週末に放してあげた方がいいなと思っていました。しかし、翌朝飼育ケースを見ると1匹脱走してしまっていて慌てて夏生さんを起こしました。
もう1匹も早く放してあげた方がいいということになり、寝起きのまま2人で飼育ケースを持って近くの公園に行きました。飼育ケースから出されたカブトムシは一生懸命羽を動かす練習をしていて喜んでいるように見えました。
夏生さんに「じゃ、カブちゃんをこの木に止まらせてあげようか。」と言うと夏生さんは大粒の涙を流して泣き出しました。そんな姿を見て私も思わず胸が熱くなり悲しい気分になってしまったけど、ここでしんみりさせてはいけない!とぐっと堪えて、「どちらにしてもすぐ死んでしまうのだから、自然の中に返してあげるのがいいと思うよ。おうちから近いからまたすぐにでも会えるよ。」と明るく振る舞いました。
木に移したカブトムシは木をゆっくりと登っていきました。ずっと見ていると悲しくなってしまうので、「ほらほら!のんびりしてると予定が狂っちゃうよー。急いで帰ろう!」と泣き続ける夏生さんの頭をぽんっと叩いて家に戻りました。さよならカブちゃん、親子で良い経験をさせてくれてありがとうー!