GWに訪れた与論島。「また詳しくお届けします!」と言っておいて、全く様子をお届けしなかったところ、周囲の方達に「詳しく知りたい!」と声をかけられることが増えてきました。すみません、すみません。先週から与論島に遊びに行っているお友達もいるので、やっとこさまとめてみます。
映画「めがね」で与論島を知ろう
まずは予習として、与論島を舞台にした映画「めがね」を観ておくことをおすすめします。信じられないような青さの空と海、のんびりした時間の流れる与論島でたそがれられる時がもうすぐやってくるかと思うと胸が踊ります。
小さなプロペラ機と小さな空港
私たちは飛行機で羽田空港から那覇空港経由で与論島に行きました。与論島までの直行便はなく、那覇空港もしくは鹿児島空港で乗り継ぎをします。羽田からの飛行機で進行方向の右側の座席に座ると、途中で富士山が見えるかもしれません。
乗り継ぎする飛行機は小さなプロペラ機です。乗っている間ずっと「ブーン!」とものすごい音がするので、ちょっとハラハラします。恐くてぎゃーぎゃー言いながら乗るのが楽しいー。
小さなプロペラ機から降りると小さな空港がお出迎えしてくれます。事前に「めがね」を観た人はきっと「たそがれに来ました!」と言いたくなるでしょう。
ターンテーブルはなく、短いローラー台と手作業で荷物の受け渡しが行われ、到着早々のどかさを感じられます。
これといってなにもないけど、それがいい
「与論島って何があるんだろう!?」と期待している方がいらっしゃるかもしれないので、先に大切なことをお伝えしておくと、これと言って何もありません。抜けるような青空、紺碧の海、素足で歩くのが心地よい白い砂浜が最大の魅力です。何もないので思う存分、時間に追われず気ままに過すことができます。写真は「めがね」の中でメルシー体操を行っていた寺崎海岸(トゥマイビーチ)というところで、かなりたそがれがいのある一押しスポットです。
ぜひ自転車に乗ってみてほしい
時間と体力に余裕があればぜひ自転車で移動してみてください。与論島は車なら40分ほどで一周できてしまうくらい小さな島です。自転車に乗りながら、すれ違う島の人たちに挨拶をしているとたまに声をかけてくれます。気になるものがあったら見せてもらったり、遊ばせてもらったり、農家の方が野菜の収穫をさせてくれた上にお土産までいただいてしまったなんてこともありました。誰もがとても親切で、まるで幼い頃に住んでいた故郷に帰ってきたような気分になりました。島の人たちとのふれあいはとても癒されます。
レンタカーやレンタサイクルはこちらで借りるのをおすすめします。ホテルなどよりもうんと安く、指定した場所まで運んできてくれます。子供乗せ自転車は台数が少ないようなので、早めに手配しておいた方が良いかもしれません。
自信を持っておすすめしたい場所あれこれ
「これといってなにもない」と言いつつ、寺崎海岸(トゥマイビーチ)以外にもおすすめの場所はいくつかあります。その中でも「ここは絶対行っとけ!」という場所はこちらです。
百合ヶ浜
私が与論島に興味を持ったきっかけはこの百合ヶ浜の存在です。大潮の干潮の時間帯にしか現れないため「幻の砂浜」と呼ばれていているそうです。エメラルドグリーンに輝く海の上に突如ぽっかりと現れた百合ヶ浜はとても美しく感動的でした。百合ヶ浜へは大金久海岸から船が出ています。誰の足跡もないまっさらな砂浜を満喫したければ朝一番の船に乗りましょう。私もまた行くなら朝一番に行きたいです!小さな子供と訪れる場合には砂遊びセットなどの遊び道具があると退屈せずに良いと思います。
百合ヶ浜までの船は「百合ヶ浜グラスボート事業組合」がおすすめです。ホテルなどでお願いすると滞在時間に制限がある場合があるようですが、こちらは宿泊先までの送迎付きで、百合ヶ浜での滞在時間も自由です。
百合ヶ浜に行く日にカメラが壊れるというハプニングがあり、いまいちな写真しかご紹介できていないので、詳しく知りたいという方はぜひこちらをどうぞ!
サザンクロスセンター
与論島の歴史と文化、特産品等の展示紹介をしている施設です。「めがね」の中で、もたいまさこさん扮するサクラさん乗っていたあの自転車も展示されていて、自由に乗ることができます。元々は島の住民の方が使っていたもので、今は与論町が買い取ってこちらに展示されているそうです。5階には360度パノラマ展望台があり、島全体を見下ろすことができます。
与論島ビレッジ
「めがね」を見た人には絶対訪れて欲しい場所、「民宿 ハマダ」こと「ホテル 与論島ビレッジ」です。何もかもが映画の中に出て来たまま!宿泊することもできます。キッチンは撮影用に作られたものですがそのままの状態で残されていて、映画の世界に思う存分浸る事ができます。ハマダの看板犬のコージにも会えますよー。本当の名前はケンというそうです。
ヨロン島ビレッジの公式サイトはこちらです。いつか泊まってみたいなー。
与論の味 たら
ヨロン島ビレッジの敷地内にある創作料理のお店です。与論町産の旬の食材を使用したこのお店ならではのおいしい料理をいただくことができます。どれもこれも絶品で、できることなら3食お世話になりたいほどでした。広いお座敷もあるので子連れでもゆっくりお食事をいただくことができます。お店の方に「めがねを観てここに来たんです!」と話したところ、台本を見せていただくことができました。「めがね」の監督の荻上直子さん、出演者のもたいまさこさん、小林聡美さんたちは映画を撮影する前から何度も与論島を訪れていて、その度にヨロン島ビレッジに宿泊されているそうです。
「めがね」を観てから訪れるならロケ地マップは必須です!一つ一つの場所でのんびりしても半日あれば回れます。
くねんぼ食堂
魚のおいしい居酒屋さんです。こちらもどれを頼んでもすごくおいしいのですが、中でも地魚のエラブチを使った「エラブチの辛子マヨネーズ焼き」が激押しです。名前だけ聞くと辛いのかと思いきや辛さは全くなく、今まで食べたことがない味の思い出に残る一品でした。とにかく訪れた人には絶対に食べてもらいたい!こちらもお座敷がありますが一組しか利用できないので、予約必須です。
詳しい情報はこちらをどうぞ。
くじらカフェ
関東にあったら行列間違い無しというくらいおしゃれなカフェです。目の前は海で、店内からビーチに降りることもできるという、とても贅沢なロケーションです。軽食もあり、特にランチでいただけるモリンガ麺がとってもおいしいです!モリンガとは植物で90種類以上の栄養素を含んでいるそうです。他ではなかなか食べることができない珍しい麺ですが、全くクセがなく子供もたちもぱくぱく食べていました。キッズスペースもあるので、子供たちがキッズスペースで遊んでくれている間に大人は海を見ながらゆったりとした時間を過すことができます。ちなみにこちらに訪れたきっかけは友人からのおすすめだったのですが、なんとオーナーさんが知り合いでびっくり!こんな離島で10年ぶりくらいに再会するなんて思ってもみなかったのであまりのできごとに大興奮でした。
くじらカフェの営業時間はかなりゆるーい感じなので、訪れる際は事前にfacebookページをチェックするのをおすすめします。
プリシアリゾート ヨロン
私たちがお世話になったホテルです。敷地内にビーチとプールがあり、様々なアクティビティも利用できるのでここだけで過すという日があっても良いくらいです。与論島のビーチはどこもとてもきれいですが、ホテルのビーチはしっかり管理されているだけあって、ゴミや大きな石もなく、さらに気持ちよく過すことができました。レストラン テラではビーチサイドで夕日を観ながらバーべキューをすることができ、リゾート感たっぷりです。ちなみにNMB48の「僕らのユリイカ」のPVはここで撮影されたらしく、この眺めを観ながら聞くとかなり熱いです。
【MV】僕らのユリイカ / NMB48 [公式] (Dance short ver.) - YouTube
プリシアリゾートの公式サイトはこちらです。
ブルースカイ
与論空港唯一のレストランです。ボリュームたっぷりな定食もあります。ここに訪れたらぜひカウンター席に座ってみてください。プロペラ機の離着陸を間近に見ることができ子供たちは喜ぶこと間違い無しです。与論島とのお別れにしんみりしてしまいそうなのが、空の旅への待ち遠しさに変わっていきますよー。
というわけで、私たち家族は与論島が大好きになって帰ってきました。前半はお天気がいまいちだったこともあったけど、与論島の自然と島のひとたちのやさしさとゆったりした時間が日々の疲れを癒してくれました。日本の南の島といえば、「沖縄!」という方が多いと思いますが、鹿児島の離島も最高なのでぜひ一度訪れてみてください!