子連れでウロウロ… fal::diary

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こどもは全部分かっている。

母の日だった日曜日、その2日ほど前から私はこどもたちに何度も怒っていました。そして、母の日当日には夏生さんに大爆発をして、「これから母の日には何もしてもらわなくていい!」とまで言い放ちました。
 
夏生さんなりに私を喜ばせようと色々考えていてくれて、mikioさんとお花と似顔絵を用意してくれていました。それを渡された時、私は確かに嬉しかったのだけれど、ひねくれ者なので素直に喜びを表せませんでした。だって少し前まであんなに怒ってたんだもの‥
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夕食は夏生さんとmikioさんで夕食を作ってくれることになっていました。しかし、夏生さんは、途中から夢中で本を読み始めました。私は「あー、これはほとんどmikioさんが作るハメになるだろうなぁ。」と思い、結局その通りになりました。良くも悪くも集中力がありすぎるので、一度読み始めると止まらないのです。mikioさんは怖い顔をしながら、慣れない家事に悪戦苦闘していました。そして、食事が出来た時、夏生さんが「お父さんと一緒に作るって約束したのに!なんで、なっちゃんのことを呼んでくれなかったの!?」と怒って泣き出したのです。
 
私が「それはおかしいよね?やる気があれば途中で自分から声をかけるくらいするもんじゃない?」と言うと、夏生さんはさらに荒れ始めました。それを見てカチンときた私は、夏生さんにお説教を長々としてしまいました。最悪の母の日です。「なんでこんなことになっちゃったんだろう!」と思うととても悲しくなって、後半は泣きながら話していました。mikioさんが一生懸命作ってくれた食事はおいしかったけれど、家族の会話は全く弾みませんでした。私は寝る直前まで嫌な気持ちで、思い出したくない母の日になりました。
 
さすがに次の日まで機嫌が悪いのも気まずいので、翌日は素直にみんなに謝り「もう怒りたくないので、みんなも怒らせないように協力して欲しい。」とお願いをしました。なのに、またこの日も怒るハメになってしまいました。夏生さんが下校途中に寄り道をして、習い事に遅刻したのです。これは怒ったのではなく、叱ったと思いたい!でも、夏生さんから見たら、きっと怒っているように見えただろうなぁ。私が大人気ないから‥
 
そして、今日は珍しくほとんど声を荒げることはなく一日が終りました。ここ2ヶ月くらいハードスケジュールで身体は疲れているけど、心はとても穏やかでした。春生さんが寝る前に、園で作った母の日のプレゼントを渡してくれました。春生さんは満面の笑みを浮かべて、「おかあさんがおこらないようにつくったよ!」と言ってくれました。4歳児なりにそんなことを考えていてくれたことがとても嬉しかったです。
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その頃、夏生さんはまた何か夢中で作業していました。「おりがみ作ったら寝るから!どうしても作りたいものがあるの。あとこれだけー!!!」と叫んでいたのを聞いて、私は「どうせまたいつまでも寝ないんだろうなぁ‥」とがっかりしながら、春生さんの寝かしつけをしに寝室に入りました。いつもだったら、少し待って寝る様子がなければすぐに声を荒げてしまっていたけど、さすがに今日はそんな気になりませんでした。
 
寝室に入ってから、春生さんはすぐに寝てしまいました。それから15分ほどして、夏生さんが寝室に入ってきて、「おかあさん、おりがみおったよ!犬とかえるとハートとね‥ うーん、あとはないしょ!明日の朝に見て!」と言いました。私は「良かったね。それじゃ、明日見るね。お母さんは洗濯物を干してくるから、ちゃんと寝るんだよ。」と寝室を出ました。
 
夏生さんはすぐに寝室を出てきて、「なんだか目が痛いなー!」、「喉がかわいちゃった!」などと言いだし、まだ寝たくなさそうな様子でした。私は目薬を差したり、お水を渡したり、淡々と対応しました。就寝時に会話を盛り上げると子供たちが興奮して寝なくなってしまうので、夕食後の私はそっけないことが多いのです。夏生さんは再び寝室に入る前に、「おかあさん!やっぱりおりがみ今日見てもいいよ。」と言いだしました。でも、私はそれもまだ起きている理由作りをしてるのだろうと思い、「うーん、今は見ないよ。やることが終ったら見るね。」と答えました。
 
家事が一段落して、夏生さんも寝たようなので、私は夏生さんが作った折り紙を見てみることにしました。テーブルの周りはこどもたちが使ったもので散らかっていて、ため息をつきながらテーブルの上の折り紙に目を向けると、手紙が置かれていました。
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夏生さんからの手紙はこんな内容でした。

おかあさんへ

きのうねなくてごめんね

きょうははやくねるよ。

かえるとハートといぬあげるよ。

これからはきおつけるね。

なつきより 

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手紙で謝っているのは早く寝なかったことなのだけど、きっとこの数日間のことを謝っているんだろうなというのが伝わってくる手紙でした。私はいつもこどもたちに大爆発するたびに、「どうせ言ってもまた同じことの繰り返し!全然分かってない!」と言ってしまっていたけど、きっとこどもたちは全部分かっているんだな‥ 薄々気がついていたけれど、私よりもうんとしっかりした人間に育ってくれているこどもたち。あっという間に巣立ってしまいそうです。私の怒りっぽいところはすぐには治らないかもしれないけれど、いつか私が息絶えた時に、「いいお母さんだったね。」と少しでも思ってもらえるといいな。そんなわけで、珍しく素直に書いたエントリーはこれでおしまいです。