帰ってきた春生さん。
昨晩、春生さんが4泊5日の蓼科ポニーキャンプから帰ってきました。
春生さんが蓼科ポニー場にいる間、牧場に遊びに行った元カウンセラーの方や夏生さんのポニー教室のお友達が春生さんの様子を教えてくれて助かりました。「元気そうにしていた」と聞くだけで安心することができました。春生さん的には、知っている人が突然現れて驚いただろうなー。
ひとつだけずっと気になっていたことは、春生さんがどんな顔をして帰って来るかです。解散場所の新宿駅西口に着いて、まずは遠くから様子を確認しました。楽しそうで安心!この様子だと、いつも通り飄々としてニコニコでお別れできるだろうと思っていました。
そして、解散の時。みんなで「またねー!」とあいさつする時に春生さんは黙っていました。私は、「あいさつはちゃんとしようね!」と言いたい気持ちを押さえながら、春生さんのところに向かい、「はるちゃーん!おかえり!会いたかったよー!」と春生さんを抱きしめました。しかし、なんとなく元気のない春生さん。続いてmikioさんが、「はるちゃーん!」と抱きしめようとすると、「お父さんなんて大っ嫌い!」と怒りだしました。
よく見ると春生さんは泣いていました。涙を堪えていたのです。べたっと地面に寝転んだと思ったら、そのままずるずると壁沿いの広告スペースのところまで移動し、誰も受け付けなくなってしまいました。「本当はキャンプ中に寂しかったのかな!?」と心配していたら、春生さんの班を担当してくれたカウンセラーのラスカルさんがやってきて、キャンプ中の春生さんの様子を教えてくれました。
春生さんは前の日の夜から帰るのを嫌がっていて、「はるちゃんは帰らない!」、「お母さんたちとは会わない!」と言っていたそうです。「はるちゃんは牧場に住む!」とまで言っていたという話を聞いた時、私はとても嬉しくなったのでした。春生さんもキャンプが大好きになってくれてる!
キャンプ中に仲良くなったお友達が「はるちゃん、またね!」とあいさつをしに来てくれても春生さんはぷいっとしたままでした。春生さんの異変に気がついたカウンセラーのみなさんが続々に春生さんの周りに集まってくれてもその態度は変わることがありませんでした。さらには、カウンセラーのみなさんに向かって「大っ嫌い!」と言う始末‥ 素直に「大好き!」って言えばいいのにーーー!このままではいつまで経っても帰れないと思ったので、最後はmikioさんが春生さんを抱えて帰りました。
春生さんとmikioさんに先に帰ってもらい。夏生さんと私はご飯を買ってから家に帰りました。お風呂に入って少し落ち着いたのか、春生さんはキャンプの荷物の片付けを進んでしてくれて、少しずつキャンプの話をしてくれるようになりました。私が「お土産見せて!」と言うと、カウンセラーのトッキーさんにもらったというビー玉を見せてくれました。「トッキーと一緒にビー玉に魔法をかけたんだよ。宝箱に入れる!」と言って、大切そうにしていました。このキラキラしたビー玉の中にキャンプの思い出がいっぱい詰まってるんだろうな。
夜ご飯は春生さんの大好きなお寿司にしました。大好きなお寿司を前に、さらに機嫌の良くなった春生さんはキャンプでの出来事を沢山話してくれました。知っている人や馬や動物たちの話、乗馬の話、牧場の話、家族共通の話題がぐんと増えて、話が尽きることがありませんでした。ハーモニィセンターのスタッフやカウンセラーのみなさん、参加者のみなさん、本当にお世話になりました&ありがとうございました。親子共々、大満足の1人キャンプデビューになりました。今度は私も一緒に蓼科ポニー牧場に行きたいなー!