子連れでウロウロ… fal::diary

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手強い誕生日。

今日、10月7日で私は40歳を迎えました。ここ何年かは、毎年盛大にお祝いをしてもらうことが当たり前のようになっていましたが、今年はなかなか手強い誕生日でした。何日か前から何度も言っていたけれど、私が一番嬉しいのは「家族みんなが仲良くしてくれること」です。

 

朝、目が覚めると、夏生さんが私の元に走ってきて「お母さん!お誕生日おめでとうーーー!」と抱きついてきました。そのあと、私はそのままベッドでウトウト‥ しばらくすると、mikoさんが「よし、みんなで朝ご飯を用意しよう!」と子供たちに声をかけて、一緒に朝ご飯の準備をしてくれるのが毎年恒例になっています。

 

朝ご飯を食べてしばらく経った頃、mikioさんと夏生さんが「これから私たちはキッチンを使います!キッチンに来ないでください!」と宣言し、いそいそと何かを作り始めました。「他の人がキッチンに立つ時には時には、できるだけ口を出さない」という約束なので、私は別の部屋に移動して、自分がやりたかったことに集中して作業していました。

 

最初のうちは和気藹々と作業がするんでいる様子でしたが、作業中に春生さんがふざけたことをきっかけに春生さんと夏生さんが喧嘩を始めてしまい、春生さんは早々にお料理チームから外れ、私が面倒を見ることになりました。「誕生日は出かけてね!ゆっくり過してね!」と言ってもらったはずなのに、全くゆっくりできませんでした。

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なんとか作業が終わったようなので、気分を切り替えるために昼食をとったのですが、その後また春生さんと夏生さんの間で喧嘩が始まってしまいました。どうやら今度は、遊んでいたおもちゃを壊された!、壊してない!と揉めているようです。私はその現場を見ていないのでなんとも言えず、「どちらにしてもそんなに大騒ぎすることではないんじゃない?」と2人をなだめようとしました。

 

しかし、どちらも全く譲る様子が無く、「なっちゃんが先に○○してきた!」「はるきが先に○○したからだよ!」とさらに白熱し始めました。私は、毎度お決まりのパターンで、「自分が嫌なことをされたらやり返してもいいの?」、「嫌なことをされたからってやり返すのはいけないこと、自分も悪いことをしたことになるよ。」という話をして、2人の仲を取り持とうとしました。

 

お互いに「ごめんね!」と言ったものの、どちらも口調がきつく、今度は「聞こえなかった!」、「でも、○○してきた方が悪いんだからね!」などと言い、全く反省している様子がありませんでした。そんなことを何分も見せられた私はだんだん体調が悪くなってきてしまい、「あのさ、もう誕生日パーティはいいよ。参加する気がなくなったから。」と言いました。1週間ほど前から風邪気味で体調がいまいちだったので、少しでも身体を休めたいなと思ったのです。

 

それを聞いた子供たちは大騒ぎ。「おかあさーん!ごめんなさい!パーティやろうーーー!」と泣きわめいていましたが、私にもう対応する気力が残っていませんでした。「だってさ、2人共自分のことしか考えてないでしょ。ごちそうを食べたり、ジュースを飲んだりしたいなら、勝手にやればいいよ。誰かが怒ってる誕生日なんて嫌だよ。」と言い放ち、寝ることにしました。

 

夏生さんは泣き続けていましたが、春生さんは切り替えが早く、ふてぶてしい顔をしながら私の前にジュースを差し出して、「ジュース飲むからね!いいの!?」と言いました。それを見た私は、さらにどうでも良くなって、「べつに、飲みたかったら飲んで良いよ。」と答えました。そう言われた春生さんは、パーティ用に用意していた500mlのジュースを全部飲んでしまったようです。「はるちゃんが全部ジュース飲んじゃった!パーティのために取っておいたのに!」という夏生さんの声を聞きながら、私は眠りにつきました。

 

寝ている間、また子供たちの喧嘩や電話で起こされたりしながらも、3時間ほど昼寝をすることができました。いつも日中ほとんど出かけている私にとって、とても贅沢な時間でした。私が寝ている間にmikioさんと子供たちは出かけていたらしく、帰ってきてからmikioさんがご飯を作ってくれました。パーティは中止になったので、肉野菜炒めとサラダというメニューでした。

 

それまでのことには特に触れず、淡々と食事を進めました。子供たちは私のご機嫌を伺っているようでした。そんな様子を見ていたら、なんだか急に悲しくなってきて、私はぽろぽろと泣きだしてしまいました。そして、「40年間で一番悲しい誕生日だった!とってもとっても楽しみにしてたのに!」と言うと、子供たちは口を揃えて、「ごめんなさい‥ 」と言いました。今月の初めに「怒ったりケンカすることがなくなるように頑張ろう!」と約束したばかりだったので、1週間ほどでこんなことになってしまい本当に悲しかったのです。

 

食事を済ませると、mikioさんが「パーティじゃないけど、ケーキを食べようか?」と声をかけてくれたので、食後のデザートとしていただくことにしました。午前中に頑張って作ってくれたケーキです。パーティではないので、ろうそくもなし、飾り付けもなし、歌もなしです。どこからどうみても失敗作で、「ふわふわのスポンジケーキができるはずだったのに、どうしてこんな固いパンみたいになっちゃったの?」と作った3人で盛り上がっていましたが、私はあまり会話に加わらず食べました。

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食事が終わり、寝室で春生さんと本を読んで過ごしていたら、mikioさんと夏生さんがやってきて、「パーティはないけど、プレゼントがあるよ!」と言ってプレゼントをくれました。あまり気分は乗らなかったけれど、満面の笑みの夏生さんに冷たい対応をするなんてことはできず、カードとプレゼントを見ることにしました。そして、プレゼントの中身を見て、思わず笑ってしまいました。

 

「お母さんが欲しかったものだよ!」と言われて渡されたのは、パンチングミットだったのです。こんなの全然欲しくないし!グローブなら分かるけど、なんでミットの方を選んじゃった!? グローブは、サイズや重さがわからないからという理由でやめたそうです。マイグローブは欲しいなと思っていたけれど、まさかマイミットを持つこともなるとは‥  たまに家でmikioさんに練習に付き合ってもらうので、その時には使えるかななどと考えていました。

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困惑している私をよそに、「早速みんなで使おう!」と盛り上げられ、キックボクシングの練習をすることになりました。私がもらったプレゼントのはずなのに、一番使っていたのは子供たちです。ミットが導入されたことにより、より力をこめてパンチできるようになったので、今まで以上に楽しさが増したようです。ミットの方で良かったのかも!いつの間にか家族全員に笑顔が戻り、身体を動かすことの大切さに改めて気がつかされました。パーティはなかったけれど、悪くない誕生日だったかな。40歳になってもあまり成長の見られない私ですが、これからもよろしくお願いします!

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