子供たちがお土産にくれるたんぽぽの楽しみ方。
春になると、子供たちが学校帰りなどに花を拾ってきたり、摘んできたりすることがあります。
満面の笑みで「お土産だよー!」と言われると、できるだけ綺麗に残しておきたくなるので、花びらの場合はガラスボウルに水を入れて浮かべ、茎のある場合は花瓶に入れて飾っています。桜の時期が過ぎ、最近はたんぽぽを持ち帰ってきます。たんぽぽの場合、元気に生えているものを摘んでくるので、私的には少し罪悪感がありました。
摘んできたたんぽぽは、夜になると花が閉じて、朝になるとまた花が開きます。子供たちとたんぽぽより早く起きられるかを競っていて、朝になってまだたんぽぽの花が開いていないと「たんぽぽさん、お寝坊さんだねー。」と言い、花が開いていると「たんぽぽさん、おはよう!」と話しかけています。
摘んできて2、3日は元気なたんぽぽですが、3日ほどすると閉じたままになってしまうので、以前はその頃に処分していました。ある日、「たんぽぽさん、もう起きないねー。またそろそろお別れだね…」と、私が子供たちに言うと、夏生さんが「お母さん、これはきっと綿毛になる準備をしてるんだよ!捨てないで!」と言うのです。私は心の中で、「なるわけないのになー。」と思いながらも、夏生さんの意見を尊重してそのまま水を変え続けることにしました。
それから1週間ほど経った頃、たんぽぽに変化がありました。なんと、綿毛のようにふさふさしたものが生えているのです。子供たちは自信満々で「ほら!もうすぐ綿毛になるよー!」と大喜び。それでも私は半信半疑で、綿毛にはならないだろうと思っていました。
それからさらに2、3日経った頃。たんぽぽは綿毛になっていました。「すげー!本当に綿毛になった!これは大発見だ!」と、今度は私が一番大喜び。それから我が家では、たんぽぽは綿毛になるまで育てることにしました。綿毛にまで育ったら、外に持って行って飛ばします。そうすることで、子供たちは喜ぶし、私の罪悪感はちょっと消えて一石二鳥!
以前は定期的にお花屋さんに通っていた私ですが、最近は子供たちの季節のお土産のおかげで買いに行く手間が減って助かっています。でも、一つだけ困ったことが… 日によってはそのお土産がダンゴムシなのです。子供たちに「見て!」と言われて、覗いた手のひらに入っていたのが大量のダンゴムシだったときのあのゾゾゾ感!!!「それは戻してきてー!!!」と言うしかありません。