「目黒川」というとみなさんどんなイメージをお持ちでしょうか？見る場所によって感多少違いはあれど、桜以外はあまりいいイメージはない方が多いのではないでしょうか。
遠慮せずに申しますと、私は「臭い」「汚い」 というイメージがあり、花見の時期にスマホを落として川に降りて拾いに言ったという人がいると聞いた時には「よくあんなところに降りる気になったな‥」と思っていました。
※許可無く目黒川に入ることは禁止されています。落とし物をした際は目黒区役所へ連絡すると拾ってもらえるそうです。
そんなネガティブなイメージしか持っていなかった私ですが、先日とあるイベントをきっかけに目黒川に入ってきました。目黒区が行っている「生き物発見隊」という目黒川の生き物を調べるイベントに当選したのです。
当初はmikioさんと春生さんに行ってもらおうと思っていたこのイベント。しかし、mikioさんに出張の予定が入ってしまったのです。も、もしや、これは私が目黒川に入ることになるのでは!? そもそも春生さんに「応募してみる？」と聞いたのは私だし、春生さんは当選に大喜びしていたので、参加しないという選択肢はありませんでした。
そして、イベント当日。中目黒から徒歩5分ほどの場所にある目黒川船入場にやってきました。
広場から階段を降り、目黒川を除いてみると区の職員の方が準備をしていました。人が歩いているのを初めて見たかも。
川沿いの柵には目黒川に住んでいる生き物たちが紹介されていました。目黒区のサイト内でカニやエビがいるなんて話を見たことがあるけど、半信半疑な私たち。
捕獲した生き物を入れるための水槽が沢山用意されていました。「せっかくならこの水槽に自分の捕まえた生き物を入れてみたい！」と急にやる気になってきた負けず嫌いの私。
事前に指定された班に分かれ、いざ目黒川の中へ！運良く一番最初に入る班でした。
目黒川に足を踏み入れてまず感じたのは、思っていたより綺麗！そして、匂いも入ってしまえば気にならない！あまりに意外だったので「なんだ、これなら大丈夫！全然大丈夫！」とおかしなことを言いながら、1人で盛り上がってしまいました。そんなことよりも生き物探しに真剣な春生さんに「お母さん！早く探して！」と注意される始末。
そう言われて一緒に真剣に探してみようと探し初めたその時！水流でひっくり返っているザリガニを見つけたのです。私が「は、は、はるちゃん！ザリガニが！ザリガニがいるー！早く捕まえて！」と叫ぶと春生さんが「はっ！」と網を振りかざし、ザリガニ捕獲してくれました。
怒ったザリガニの攻撃が怖くて、最後は区の職員の方に手伝って頂きました。このハサミで挟まれたらどれくらい痛いんだろう。
ザリガニを捕まえたのをきっかけに目黒川への抵抗はすっかり無くなっていました。川に手を突っ込んで素手でザリガニを捕まえられるくらい大丈夫。それくらい水の透明度が高くしっかり底まで見えるのです。
目黒区報の記者さんに写真を撮ってもらっていた春生さん。写真がどこかに掲載されるといいなー。テレビの取材も行われていました。
約20分間の生き物探しはあっという間に終了時間になってしまいました。かなり頑張って探したのに魚は全く見当たらず、私たち親子はザリガニを3匹捕まえたのみでした。でも、ゼロじゃなかっただけ良かったかな。
生き物探しをした後は、目黒区の職員の方から自然や環境について学びました。目黒川の透明度の測定やクイズなどが行われ、子供も大人も楽しく参加できる内容でした。ちなみに目黒川の水は、海の水、落合水再生センターからの再生水、湧き水の3つが合わさったものだそうです。再生水と海の水は知っていたけど、湧き水が出ているのは知りませんでした。
最後は捕獲された生き物たちを観察してスケッチを行いました。一つ一つの生き物について魚類研究者の方が丁寧に説明をして下さったおかげで、春生さんは今まで以上に生き物に興味が湧いたようです。
今回捕獲された生き物は9種類。ボラ、スミウキゴリ、ビリンゴ、マハゼ、アメリカザリガニ、ヌカエビ、マルタ、ゴカイの仲間、さらに湧き水付近ではアユが捕れたようです。過去にはウナギが捕れたことがあるらしい。
今回のイベントをきっかけに目黒区が行っている水質改善への取り組みや生き物について知ることができ、目黒川へのイメージは一変！昨晩帰宅したmikioさんに目黒川の話を熱く語ってしまったほど、目黒川に愛着が湧きました。次回は秋に行われるそうなので、今度は家族4人で行ってみたいです！
▼「生き物発見隊」は年に2回、春と秋に行われているそうです。気になる方はこちらをどうぞ。
