4歳児にエスコートされておでかけしてみた。
まずは自宅の近くからバスに乗って渋谷駅に到着。「バスにのって、でんしゃにのって、またバスにのったらつくんだよ!かんたん、かんたん。」と春生さんは自信満々の様子です。ここまでの道のりは渋谷行きのバスに乗ればいいだけなので簡単です。問題はここからだ!
渋谷駅前で春生さんは改札のある方を指差して、「あそこのかいだんをあがって、また、かいだんをあがって、それで、かいだんをおりるんだよ。」と言い、その通りにさっさと歩いていました。
ホームに到着。緑のライン(埼京線)に乗るのも新木場で降りるのもわかっていたのでなんとか着きそう‥かな。ちょっと不安だったので、どこで電車を降りるかだけはこっそり調べておきました。
新木場駅に到着。春生さんは「ついた!ついた!」と上機嫌です。
駅前にあるバスターミナルで「あそこからバスにのるんだよ!」と走りだした春生さん。かなりの数の乗り場があって不安しかない。
乗り場の前で春生さんに、「このバスにのってどこに行くの?」聞いてみると、「わかすきゃんぷじょうまえ!」という答えが返ってきました。私はどこで降りるかさっぱりわからなかったけれど、停留所にも「若洲キャンプ場前」と書いてあったので、春生さんを信じてバスに乗ってみました。
目的地の若洲キャンプ場に到着。ここで降りたお客さんはほとんどおらず、私たちともう一組だけでした。本当にここなのか!?
「こっちだよー!」と叫んで走り出した春生さん。「周りに何も無いし、人もいないし、大丈夫なのかな‥」と心配しながら春生さんの後をついて行くと、写真で見たことのある光景が!!!春生さんが「わかすこうえんのおもしろじてんしゃ」と呼んでいる場所でした。無事に辿り着いたことに感動です。
おもしろ自転車のおすすめポイントを一台ずつ丁寧に紹介してくれる春生さん。初めて見るのが多く、大人の私もかなり楽しめました。
複数人で一緒に乗ることのできる自転車も何種類かあり、中でも一番面白かったのがこちらの自転車です。後ろの座席のペダルを漕ぐと、前の台車の部分がくるくると回転します。春生さんが台車に乗るのを嫌がったので、私が台車に乗せてもらって遊びました。春生さんのお尻が座席に全く届いていませんが、それでもちゃんと漕げていました。
小1時間ほどおもしろ自転車で遊んだ後、サイクリングコースに向かいました。春生さんと私とそれぞれ自転車を借りて、いざ出発!しかし、スタート早々春生さんが転倒して、自転車を投げ出してしまいました。
この日はかなり風が強く、上手くバランスが取れずに転んでしまったようです。春生さんがかなりふてくされ始めたので、私が「じゃあ、お母さんが手伝ってあげるよ。子供用の1台だけにしよう!」と提案するも、「いやだ!もう乗らない!!!」と泣き叫び、仕舞いには「おとうさーん!おとうさんがいないとできないー。」と言うので、こちらもワナワナしてきてしまいました。
サイクリングコースのスタート地点で1時間ほど揉めて疲れたので、私が「もう疲れたからご飯を食べようよ。はるちゃんは何が食べたい?」と春生さんに訪ねると、春生さんはパッと表情を変えて、「たこやき!おだいばにあるよ。」と、お台場たこやきミュージアムのテーマソングをノリノリで歌いだしました。新木場とお台場が近いのがわかってるのか!そんなわけで、お次はお台場に向かうことに。ここまでも特に迷うことなくスムーズに移動できました。
たこやきミュージアムのあるデックス東京ビーチの中をスタスタ歩いていく春生さん。人は多いし、似たようなお店が沢山あるのに、迷っているような様子は全くありませんでした。
そして、たこやきミュージアムに到着。春生さんは芋蛸というお店の前で「ここね、おいもがはいってるたこやきがおいしいんだよ。ここにしよう!」と言いました。芋蛸のたこ焼きは私も大好きなので大賛成!
ふわふわとろとろの生地の中に、さくっとした食感の長いもの角煮とぷりぷりのたこが入っています。このハーモニーがたまらない!春生さん、なかなかわかってるなー。
たこ焼きを食べ終わる頃、春生さんが「ふー、はるちゃんね、かもめさんにパンをあげたくなっちゃった‥」と言い出しました。お台場で、mikioさんとカモメにパンをあげたことがあるという話は聞いたことはあるけど、どこでパンを買うことができるのかさっぱりわからなかったので、春生さんに言われるままに後をついていくことにしました。あまりの風の強さに私はあまりやる気がなく、「こんなところにパンが売ってるところなんてないんじゃないのー。」と思いながら歩いていると、浜辺の近くにローソンが!春生さんは「ここ!ここ!おかあさん、ここでパンかうからね。」とさっさと中に入って行きました。
食パンを片手に浜辺をうろつく4歳児。なぜこんなところで食パンをぶら下げているのか、周りの人たちは不思議そうに見ていました。
周りに迷惑にならなさそうな場所を見つけて、カモメさんを待つことに。春生さんに「ここでてをあげて、おーい!ってパンふってるとカモメさんがびゅーんってたべにくるからやってみて!」と言われ、一緒に浜辺で食パンを振り始めました。おーい!かもめさーん!ごはんだよー!
「おーい!カモメさーん!こっちだよー!」と、何度も必死に食パンを振るも、かもめがやってくる様子はありません。しかも、春生さんはいつの間にか砂遊びを始めていました‥ カモメのことなんて完全に忘れてる!!!!
1人で一生懸命パンを振っているのがばかばかしくなったので、パンを振るのをやめて、春生さんが遊ぶ姿を見守ることにしました。そして、1時間ほど経った頃、春生さんは「はるちゃんねー、おなかがすいちゃった!」と言い、パンをむしゃむしゃ食べ始めました。そのパンはカモメにあげるために買ったんじゃなかったのか‥
予想をしなかったオチになんだか疲れてしまった私が「お母さん、ちょっと疲れちゃった。そろそろ帰ろう!」と提案すると、春生さんはニヤッと笑って、「はるちゃんねー、おおえどおんせんものがたりにいきたくなっちゃった!すぐそこだよ!」と言いました。お台場に来た一番の目的ってそれだったんじゃないの!? でも、このあと帰って寝るだけにできるなららくちんー。ということで、春生さんの希望を叶えたふりをして、私も温泉と食事をしっかり堪能してきました。たまには親連れでウロウロしてもらうのも悪くないなぁ。